2021.07.18

NHK障害福祉賞

少し前にEテレのハートネットテレビを観ていましたら、第55回のNHK障害福祉賞の最優秀賞を受賞された小林順子さんがお子様の将さんとご一緒に出演されていました。番組の内容にとても感銘を受けたのですが、最後に賞の入選作品集を、希望する人に郵送料のみでNHKが郵送してくれるというお知らせがありました。早速希望をしましてまもなく作品集が送られてきました。作品集にもとても感銘を受けたのですが、その中に、7歳の小学生の山田永菜(えな)ちゃんの「一ねんせいはたいへんです」の文章がありました。

永菜ちゃんはみんなと同じことができない発達障害を持っています。感覚過敏で少しでも大きな音がすると怯えてしまうのでいつもヘッドフォンをしています。また嗅覚過敏でレストランに行ってもいろんな匂いが混ざってしまい、気持ちが悪くなってしまいます。驚いたのは、学校の授業で隣のクラスの先生の声が聞こえて、自分の先生の声が聞こえないという聴覚過敏でした。そんなことってあるんだーと本当に驚きました。

そして発達障害の困難さは、それが他の人には分からないという点です。外見はごく普通に見えるのに、実際は色んなところで障害が永菜ちゃんの邪魔をしてしまいます。「わたしのしょうがいはだれのめにもみえません。・・わかってもらうのはたいへんです」と永菜ちゃんは書きます。それに対してお母さんは、「わかってもらえなくても、しっててもらえてたら、それでいいんだよ」と永菜ちゃんに伝えます。「分かってもらえなくても、知っててもらえていたらいい」何だか深い言葉だなーと感じ入ってしまいました。

お相手の方と交際に入られましたあとも、それまでは全くの未知のお二人だった訳ですから、そこには勘違いや思い込みが生じるのはごく自然なことだと思います。本当にお互いが理解して行かれるには、時間と経験が必須なのだと思います。そして時には誤解をしたり、お相手の言動にもどかしさを覚えられることもおありだと思います。そんなとき、イライラしたり不安に思われるのではなく、「分かってもらえなくても、知っててもらえたらいいかぁー」と肩の力を抜くことができたなら、その積み重ねが、いつかはお二人の本当の理解へと近づいて行かれるのでは?と思ったのでした。

今月も会員の皆様に、ご希望の方と会って頂けますよう、ご交際が順調に進まれますように頑張ってまいりますので、どうぞ、よろしくお願いいたします!永菜ちゃん、ありがとうございました。無理をなさらず、がんばってくださいませね!